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INTERVIEW

創薬イノベーションの
新たな可能性を求めて

ユニバーサルセルズ プレジデント 吉田 卓

新たな創薬アプローチとの出会いがもたらした転機

私がアステラス製薬に入社したのは2015年。それまでは別の製薬会社のがん研究部門で働いていました。きっかけは前職在職中のこと。ライフサイエンスクラスターであるボストンのがん研究センターに留学する機会がありました。そこで目の当たりにしたのは、世にあるいろいろなシーズやネットワークを活用し、それらを束ねて新たな価値を生み出すことで、くすりを患者さんに届けるやり方。いわゆるオープンイノベーションでした。「自分自身が一からアイデアを出して創ったくすりを患者さんに届ける」という、今までの考え方とは違うアプローチに出会ったのです。全てを自分の力でやらなくても、社内・社外を問わず様々な人の力を集めて、その中で自分の色を出していく、力を発揮していくやり方もあるのだと気づかされました。

その当時在職していた会社は、オープンイノベーションに着手したばかりで、まだ十分な経験・ノウハウを有していませんでした。 そういったやり方を実践するには……と考えた時に、国内の企業で意欲的に外部のイノベーションを取り入れチャレンジしていたアステラスに辿り着きました。ここでなら、ボストンの地で感じた新しい創薬のアプローチができそうだと感じたのです。

前職の研究環境や待遇には満足していたので、まずはアステラスの環境や状況を伺ってみて、良さそうだったら転職してもいいかも……くらいの気持ちでいました。そんな中、採用担当者から「まずは、がんユニット長(当時)と1対1でカジュアルに面談してみては」との提案がありました。前職の研究所とアステラスの研究所は物理的な距離が近かったので、すぐに話す機会を得られました。面談で自分のやりたいことを伝えると、ユニット長の反応は「好きにやっていいよ」と。それならばアステラスに環境を移して挑戦してみようと決意しました。

アステラスでの挑戦とやりがい

入社後は、アステラスが競合優位性を持って独自のポジションを築けるよう、海外のバイオテック企業と複数の共同研究プロジェクトを積極的に展開してきました。こうした外部提携案件の最終決裁を得るまでがスピーディで、物事がシステマティックに進む点は前職との大きな違いを感じて驚きました。アステラスは経歴や年齢に関係なく裁量を与えてくれますし、トップ層との距離も近く、意見をボトムアップしやすいのがとてもいい環境だなと思います。

その後、がん免疫担当部門長として、プライマリーフォーカス「がん免疫」における創薬プログラムの創出――研究全体を監督する立場で業務をしていました。転職の動機にもなった、中と外のリソースをうまく融合させて、新しいイノベーションに取り組み、それを患者さんの『価値』に替えるプロセスを自分の手でリードできる点は、研究員のキャリアとして成長とやりがいを感じます。それに賛同する頼もしい仲間がイムノオンコロジーに集まって、がん患者さんにくすりを届けるという一つのゴールに向けて走っている環境もやりがいを高めてくれます。

アステラスの社員は本当に誠実な人ばかりで、相談をしたら手を差し伸べてくれる人が多く、中途で入社した立場としては非常にありがたいと感じました。会社自体がキャリア採用に積極的で、外からのものを受け入れる体制・風土が培われているのだと思います。そうした人と人とのつながりは、私自身も仕事をする上で大切にしていること。オープンイノベーションを知り改めて実感したように、個の力だけではやれることが限られていても、それを結集したチームの力でならできることが広がったり、困難を突破できたりします。そのためにも仲間たちとのコミュニケーションはもちろん、他部門とのco-creationに取り組み、社内外で積極的にネットワークを構築するよう心がけています。

個の力を集め、同じVISIONに向かっていく

グローバルな環境でのビジネスに取り組んでいるアステラスに来たことで、より多くの経験ができたと感じます。現在は、それらの経験を活かし、シアトルにあるユニバーサルセルズのプレジデントとして、自社のユニークな細胞モダリティを用いた医薬品の創出を推進しています。細胞医療は、まだ世の中に成功事例が少なく、アステラスにとっても大きな挑戦です。しかし、これまでアステラスで培ってきた変化や失敗を恐れずやり抜くスタイルを貫くことで、細胞医療分野における新たな価値を患者さんに提供できると信じています。

先を見通すのが難しい製薬業界にあって、アステラスはいいもの・いいやり方ならば社内社外を問わずどんどん取り入れていくスタンスです。実際に私を受け入れてくれたように、外の力を吸収することに抵抗がありません。グローバルチームの中で多様性を受け入れながらイノベーションを起こしたい人、年齢や経歴関係なく能力を発揮してプロジェクトを動かしたい人は特にアステラスに向いていると思いますね。変化を恐れずに自分で動きたい、自分の手で変化を起こしチャレンジしたい人をサポートしてくれる環境がアステラスにはあります。VISIONへの共感はもちろん大事ですが、そこへの向かい方は個々人で違うもの。それを会社が全力でバックアップしてくれるはずです。

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