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INTERVIEW

くすりを安全に使うための情報を
医療従事者に正しく届ける

ファーマコヴィジランス部 メディカルセーフティ 中島 さやか

実体験から有用性もリスクも伝えられるファーマコヴィジランス職を志望

父が薬学部で教鞭を執っていることもあり、高校生頃から漠然と将来はくすりに関する仕事に携わりたいと考えていました。大学は6年制の薬学部に進学し、医薬品情報学の研究室に所属。医薬品卸販売担当者(MS)による情報収集の可能性について研究しました。

ファーマコヴィジランス職に興味を持ったのは、先輩の就職活動を通じその存在を知った大学4年生のときです。またその頃、自分自身も市販薬で副作用が発現し「クスリはリスク」という言葉の意味を体感した経験から、有効性だけでなく、安全性に関する情報を医療従事者や患者さんに正しく届ける必要性を改めて実感していました。

就職先を選ぶ時にはファーマコヴィジランス職に絞り、より多くの患者さんに貢献できるかどうかを軸に比較検討しました。アステラスはファーマコヴィジランスが重要な存在となる希少疾患やがん疾患のくすりを扱っており、新薬開発も手掛けています。また、先輩社員との座談会や、面接の際に温かな雰囲気を感じられたことも入社を決意した理由の一つです。実際に入社した後も、その印象は変わりませんでした。

的確な安全性情報を届けるためには、主体性が重要

入社から約5年間、ファーマコヴィジランス部で製品の安全対策の立案を行うグループに所属しています。集積した安全性情報を評価して定期報告を作成し、その結果等をもとにベネフィットリスクバランスもふまえ必要に応じて添付文書改訂などの安全確保措置を検討します。

アステラスには様々な領域やフェーズの製品があり、ファーマコヴィジランス部では、治験品にも市販品にも携わります。私はその中でもがん製品を担当。治験品では、第Ⅰ相のものから承認申請の段階、市販品では再審査前の比較的若い製品、再審査後の成熟した製品などさまざまなフェーズがあり、それぞれ必要なタスクも異なります。現在、担当から3年目を迎える治験品が承認申請中です。
厳しいタイムラインの中での戦略性、正確性が求められますが、ファーマコヴィジランス部担当者として非常に貴重な機会であり、やりがいを感じています。

今までの仕事で特に印象に残っているのは、海外チームとの折衝を経験したことです。あるがん製品について安全対策上の活動を行うにあたり、日本独自の調査を申請したところ「会社として世界で一貫したポジションを取りたい」という意図により、欧州・米国担当者の合意を得ることができませんでした。そこで、海外チームメンバーに納得してもらえるだけの情報を集め、部門を超えて多くの方にご協力いただいたことにより、最終的には海外チームメンバーから合意を取得し、日本独自の安全性対策の実行につながりました。グローバルな組織であるがゆえに起こる問題もありますが、日本の担当者として戦略とポリシーを持って対応し、受け入れるだけでなく主体的に提案していくことの重要性を学びました。

アイデアや革新性を求める風土でのびのびと成長

アステラスが大切にしている5つの指針(Astellas Way)のうち、多様性(Openness)と主体性(Ownership)を体感したのが、例年開催される有志による社内イベント「One Asia M&D Forum」の事務局側としての参加経験です。開発、薬事、メディカルアフェアーズやファーマコヴィジランスなど広い部門を対象とし、ワンテーマを掲げる社内学会のような場で、新人育成も兼ねています。日本以外のアジア地域メンバーとも準備の段階から多くの議論を交わしました。通常業務と並行して、異なる部門・地域の意見を取りまとめるのは大変でしたが、普段は接することのないメンバーとの関わりによって社内コネクションも広がり、とても良い経験になりました。

また、私自身としては普段から誠実さ(Integrity)を意識しています。担当製品だけでなく、製品共通の業務の改善・手順に関して、日ごろから多くのレビュー依頼をいただくのですが、グループ全員宛てであっても、率先して丁寧に対応することを心掛けています。些細なことかもしれませんが、大きく見れば成果物や手順そのもの質の向上につながり、製品のプロジェクトやグループ、部への貢献になると感じています。

アステラスにはメンター・メンティー制度があり、入社後1年半の期間は担当の先輩と密に連携して業務を覚えられるほか、社内研修やキャリアの制度も充実しています。スキルアップの機会も数多くあり、探求心を持ってのびのびと働ける環境だと感じています。私は5年同じ部署にいますが、未だに業務への興味が尽きることがありません。業務を推進したことのない再審査申請や添付文書の改訂などの業務にも積極的に挑んでいきたいと思っています。

ファーマコヴィジランスの部門紹介