ENTRY
ENTRY
キャリア採用ページ
JP EN

INTERVIEW

患者さんの安心のために
くすりの価値を最大化する

メディカルアフェアーズ本部
メディカルサイエンスリエゾン部第3グループ
遠藤 栞乃

学生時代に学んだ基礎研究を活かして働くメディカルサイエンスリエゾンの道へ

学生時代は、抗がん剤が有効な患者さんを特定化する方法の開発、および抗がん剤への耐性化機序の解明を目的とした基礎研究に取り組んでいました。どちらの研究テーマも、抗がん剤が最大限効果を発揮し、がん患者さんにベネフィットをもたらすことを最終的な目標とした研究でありましたが、基礎研究を臨床に応用することの難しさや、私自身に実際に抗がん剤を使うドクターや患者さんの声を直接聞いた経験がないことに、もどかしさを感じていました。

研究と実臨床のつながりを体感できること、これまで学んできたことを活かせることが就職先を選ぶうえでの軸でした。この軸を実現したいと考えたとき、科学的な観点からメディカルニーズや最適な治療について専門家と議論できるメディカルサイエンスリエゾン職に辿り着きました。

就職活動を始めた当初は、自身のこれまでの経験がどのくらい活かせるのか、具体的にどのように貢献できるのか、漠然と不安を抱いていました。アステラスの採用面接では、面接をしてくれた方に、私自身の強みや専攻に興味関心を示していただき、メディカルサイエンスリエゾン職として自身の強みである科学的なバックグラウンドを活かしながら働く私自身の姿をイメージ出来たことが入社を決意した理由です。

ドクターと信頼を築き科学的な観点に基づく情報を共有

私は、北陸エリアと宮城県、東京都内の施設を担当しており、毎週できるだけ多くの面談を行い、科学的意見交換をしています。面談前には、関連する文献を精読したり、社内メンバーと面談内容を議論したり、限られた時間の中で有益な情報提供と科学的意見交換を行うために準備を重ねます。面談後は得られた情報から「どのようなデータがあると患者さんに安心して薬を使っていただけるか」という観点で分析/検討し、次の面談に活かしています。
泌尿器癌チームに所属し、EnzalutamideとEnfortumab vedotinを担当しています。メディカルサイエンスリエゾンは、その領域の専門家と最新のデータについて意見交換を実施し、アンメット・メディカル・ニーズ、データ・ギャップやメディカル・インサイトを把握し、それらの情報を基に、患者さんがより安心して薬を使っていただくために必要な新規データ創造に向けて活動をしています。
業務上、社外のドクターとお話する機会が多いですが、先輩の面談への同席、面談前後のアドバイスなど、質問の投げかけ方、やりとりのスキルを継続的に学べる環境にあり、非常に勉強になっています。

学生生活の経験を活かして、基礎研究に関連したデータについて積極的にチームメンバーに共有しています。チームでは論文や学会データに関する勉強会の運営を担当しており、学会やチームの活動プランに合わせて、メディカルサイエンスリエゾン同士で意見交換する場を月に1回程度設けています。担当する製品の周辺知識の獲得と、ドクターとの質の高い意見交換につなげることを目的に実施しており、抄読会では実臨床データや基礎研究データなど幅広く取り上げています。
分子生物学の基礎知識を有していることが私の強みであると考えており、抄読会の中でも基礎研究データの紹介に特に積極的に取り組んでいます。

相対する医師の向こうにいる、患者さんへ届けるために

入社後半年が経過し、担当医師が決まってからは、ドクターとの信頼関係の構築に力を入れています。ドクターの率直な意見を聞き出し、深い意見交換につなげるためには、担当領域の知識に加えて、高いコミュニケーションスキルが求められます。各ドクターに応じたコミュニケーション方法の工夫と、ニーズに合った面談内容の事前準備に注力し、信頼関係構築に努めています。今後は、信頼関係の構築にとどまることなく、実臨床のニーズに合致した新規のデータ創出や重要情報の収集につなげていきたいと考えています。

Astellas Wayの中でも患者志向に最も共感しています。科学や医療に携わるうえで「この判断・行動は患者さんのためになるか?」と問いかけることを大切にしたいと考えています。
患者志向はAstellas Wayの1つでありながら、5つのAstellas Wayを体現するうえで共通して重要となる要素であると感じています。

メディカルサイエンスリエゾンの使命は、より多くの患者さんが安心してくすりを使えるよう、薬の価値を最大化することです。「患者さんに最適な医療を届けたい」という思いは私の原動力であり、ドクターや医療に従事する全ての人に共通の思いです。今後も「この判断・行動は患者さんのためになるか?」を自分自身に問いかけながら、活動していきたいです。

メディカル・アフェアーズの部門紹介