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INTERVIEW

安全という価値を
患者さんに提供するために

ファーマコヴィジランス部 症例評価管理第1G 山下 浩平

大学で医薬品の安全性に関心を抱く

医療に興味を抱いたのは、小学生の頃に入院・手術を経験したことがきっかけです。入院した時に医薬品の持つ力を知り、将来医薬品を通じて疾病で苦しむ多くの患者さんに貢献したいという想いから薬学部に進学しました。薬学を学ぶ中で、徐々に医薬品の安全性の面に興味を抱くようになり、医薬品の安全性について研究を行いました。

大学の授業や臨床現場での実務実習を経て、医薬品はリスクとベネフィットの両側面をもち、そのバランスが重要であること、またリスクを知るためには安全性の情報が不可欠であることを強く感じていました。アステラスへの入社を希望したのは、新薬開発に特化し継続的に世界に新薬を患者さんに届けていること、社会からの信頼を得ることを重視しており、安全性確保を最重要課題のひとつに掲げていることに惹かれたからです。これらは、医薬品の継続的な安全性の確保に貢献したいという私の価値観と合致していました。

信頼の維持・向上は製薬における砦

先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献することがアステラスの存在意義です。信頼の一翼を担うファーマコヴィジランス部では、治験から市販後まで、医薬品の有害事象や医療機器の不具合などのすべての安全管理情報に対し、各国の規制当局と連携して安全対策を行うことで、患者さんの安全性を確保しています。

私が担当する症例評価業務は、世界中から安全管理情報を収集・評価し、その結果をPMDA(医薬品医療機器総合機構)、FDA(アメリカ食品医薬品局)、EMA(欧州医薬品庁)など、各国の規制当局に適切に報告する仕事です。現在私は、パドセブ(尿路上皮がん治療剤)やエベレンゾ(腎性貧血治療剤)など、国内市販後製品の症例評価を行っています。万が一誤った評価・報告を行った場合、患者さんの情報が正しく集計されなくなってしまう可能性があるため、全ての安全管理情報を漏れや誤りなく、正確に評価・報告することが求められます。ミスを起こさない、というと当たり前ですが、これを当たり前に行う難しさを日々感じています。 困難なこともありますが、患者さんの安全に貢献できていると感じることが、私のやりがいになっています。

また症例評価以外の各種プロジェクト業務にも参画しています。そのひとつに、アステラス日米欧三極で協働している、デジタルトランスフォーメーションの取り組みがあります。手動で行う膨大な安全管理情報のデータベースへの入力をデジタル技術の活用により自動化し、その後に控える評価業務へと速やかにつなげるための活動です。日米欧の代表者が集まり最適な手順を考えるのですが、日本の手順が米・欧で最適かというと、必ずしもそうではなく、逆もまたしかりです。検討にあたっては自分より職位が遥か上の方とも議論をする必要がありました。自分より知識も経験もある方と議論することは非常にチャレンジングでしたが、アステラスとして最善の手順を導き出せた際には、大きな達成感を得ることができました。各国のメンバーが患者さんのために何ができるかを考え、それらを融合してベストな対応につなげることはとても困難でしたが、その分、お互いの考えを理解して進められたことに達成感を得ることができました。

日々、自分自身はもちろん、チームの業務をどう変化させ改善したらよいのかを考えながら業務を遂行しています。また、今が最善と思わず、常に改善のための気づきを得て、それを行動に移すことを心がけています。

患者さんへの想いを胸に、他部門とも協働

アステラスの価値観(Astellas Way)の中でも特に重視しているのは「患者志向」です。アステラスのファーマコヴィジランス部員は、一人ひとりが安全性を司るという使命感をもっています。私自身は、常に「もしアステラスの製品を使用する人が、自分の大切な人だったらどうするか」という視点に立って、業務に取り組んでいます。自分の担当製品や業務はもちろん、担当外の製品や他グループの業務であっても、どうあるべきかを主体的に考え、患者さんに安全という価値を提供するために、大変なことであっても誠実で正しい対応をすることを重視しています。たとえばMRが安全管理情報を収集した後、評価にさらなる情報が必要となる場合、医師などの報告者へ追加の情報提供をお願いする場合があります。その際は部内の医師や他グループとも密に連携を取り、どのような情報が必要か時には部門を越えて協議することで、安全対策につなげています。

挑戦する姿勢が歓迎される風土であることもアステラスの魅力です。私自身、いち早く成長したいという想いから、入社2年目の時に新製品の担当に志願し機会をいただくことができました。新製品発売時には、様々な検討や調整が必要となります。困難も多かったですが、2年目という年次でこれらの経験を得られたことが、今の自分の基礎を築いたと考えています。挑戦を認め、経験豊富な先輩が常にフォローしてくれる体制をチームで整えてくださったことが、とてもありがたかったです。当初、わからないことばかりで判断ができず、何でも質問していた私への、「あなたはどう考えどう判断したの?」という先輩社員の言葉は、自分の判断軸を持ち他者に説明することの重要性を教えてくれました。今でも、大事にしている言葉です。

アステラスには、年次や職位に関係なく、物事を主体的に考え発信することが求められ尊重される文化があります。そして、刺激しあい成長し、時に互いを支えあう、尊敬でき信頼のおけるメンバーが世界中にいます。信頼という価値で、世界に貢献する。これから入社する皆さんと、そのために一緒に働ける日を楽しみにしています。

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