アステラス製薬

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03 On the Forefront of Healthcare Change

このくすりの大きな夢は、
小さくなることでした。

前立腺がんの新たな治療の選択肢として生まれたくすり、「イクスタンジ」。
効果が期待され、副作用も少ないくすりですが、一つだけ大きな課題がありました。
それは、カプセルが大きすぎて飲みにくいため、飲まなくなる患者さんがいるということ。
どんなにいいくすりをつくっても、飲まれなくなったら意味がない。
そんな思いで、くすりの小型化に挑み、数々の試行錯誤の結果、錠剤化に成功しました。
体の負担を減らすだけでなく、飲む時の負担も減らすことで、
がんと闘う患者さんに希望を生み出しています。

効果を変えずに、
大きさだけ変える。

「イクスタンジは飲みにくい」というMRに寄せられた患者さんの声。
その声は、イクスタンジのプロジェクトメンバーにも届いてきました。
錠剤化を検討することでわかったことは、
カプセルと比較し、くすりが吸収されにくいということ。
それは、界面活性剤などを用いた一般的な可溶化技術では
くすりが体内で十分に溶解しないことを示していました。
すでにあるカプセル製剤と同じ溶解度でなければ、
たとえ、小さくなってもくすりの効果は期待できません。
実験に実験を重ね、ある種の高分子を用いることで、
可溶化技術を使用しない場合と比較して溶解度を約10倍改善できました。
それが、小さなイクスタンジの実現につながっていきました。

飲みやすい薬を、
もっと多くの患者さんに。

錠剤による小型化に成功したイクスタンジ。
次の課題は、安定供給です。
私たちは、前立腺がんと闘っている患者さんがいる限り、
くすりの生産を止めることはできません。
くすりのかたちが変われば、くすりの生産工程も変わります。
品質・量・コストなど、あらゆる面から工程の見直しをしていきます。
いつでもどこでもこの新しいくすりを供給できることを目指し、
日々活動を進めています。
さらに今後は、イクスタンジの錠剤化で磨かれた可溶化技術を
他のくすりにも技術転用することで、
もっと多くの患者さんの笑顔につなげる活動を推進していきます。

*取材協力

製薬技術本部 製剤研究所 経口剤工業化研究室

豊田 敬康